(12)インドと痴漢(チカン)は、アカン。
インドでどうしようもなく、暇になったら読もうと、
「ガンジス川でバタフライ」を半分ぐらい読み残しておいたのを、
ふと思い出しました。
さっさと読んでしまおうと、読んでいると・・
カースト制度の部分が出てくる。
主人公が、インド人が身分の差を自然と受け入れているのに対して、
拒否反応を示すシーンがありました。
確かに古来(実は今でも)、カースト制度は、バラモン(僧など)、
クシャトリア(武士、貴族、王族など)、平民ヴァイシャ(農民、庶民、商人、など)、
スードラ(奴隷)の4つに分けてきました。
さらに、その中にも入らない人もいるというのだから驚きです。
インドは、結婚も両親が決めたり、同じ身分の人じゃないといけなかったり、
服装も派手な格好では歩いていけなかったり、相当、貞操感に関しても厳しいようです。
自分はその身分の違いを見分ける方法がわからないし、うちの大家さんに、
あなたはどこに属していますか?なんて絶対聞けないし、これは複雑な問題だと認識しています。
シャラの前の、シヴァハウスで働く男の子にヨガしないのか?
って、聞くと、たまにするよ。って言う。
シャラートがよく午後に地元の人にヨガを教えてるけど、それに参加はしないのか?
って聞くと、いやしない…(って、笑う)。後で思い返すと、
シャラの午後の地元用のクラスも参加できる身分ってのがあるのだろうか?
彼にはできないのか?
値段が高いのでしょうかね?
まだ若いから、下っ端なのか、
身分のせいで下っ端なのか、よく分からないです。
まぁ、自分にとっては、誰であろうと同じく扱うからどっちでもいいんだけど、
会話で気をつかうのはめんどくさいですね。。。
外国人は、一番の下っ端の身分て聞いたことあるけど…
前置きが長くなったけど、
外国人はその貞操感の対象にはならないらしい。
もし、インド人の子供同士で遊んでいて、
スカートめくりなんてしたら、まぁ!大変!なんだろうか?
私を辱めて!どう責任を取ってもらえるの! …みたいな。。。
そういうしがらみがあるのか、ないのか…その欲求不満は外国人に向けられるようです。
一番下っ端の身分の人には何でもできるということでしょう。
得に、気の弱い日本人がターゲットになっているようでした。
自分は男性なので、まったく知らなかったのですが・・・
道で外国人(たぶん日本人がターゲットだと思うけど)が一人で歩いていて、
向こうからインド人の男性が歩いていてすれ違いざまに、
いきなり片手を出してきて、胸をわしづかみにして去っていくらしい。
なんて!大胆な!
時には、おしりをパァーンって。触るというより、
叩いているに近かった痴漢もいたらしい。
宗教的なしがらみやなどない、外国人に悪戯するインド人男性。
アヒムサ(非暴力)にしがみつき何も出来ない、
ヨギーニ達。(最悪のアイロニーです…)
何かいい対策法はないのでしょうか?
インド人男性とすれ違がうたびにチカンか?って、
毎回思われてしまう、普通の真面目なインド人に同情してしまうのは、冷酷なのでしょうか?
ホントはアシュタンガする女性は強いと思うけど…(
悪戯する相手間違ってますよ!あなた達!って言いたい!)
力や立場の弱そうな人に、ハケグチを向けてしまう精神の弱い人達。
精神(心)と力(身体)のバランスは日々退化の方向にある。
物質や技術の進化と反比例だ。
すべての状況において、力関係というのは存在している。
その真実をいやらしく教えてくれているのが、カースト制度の気がしてきた。
以前、アフリカで働かないか?と言われて、それ(金の鉱山で現場監督をするという仕事)を考えたときに、
最初に悩んだことがあった。それは、「人が撃てるか?」ってことを問われたからだ。
『金を盗んだアフリカ人を容赦なく撃てるか?君は?』
撃てなければ、金を持ってかれるし(それは、自分の仕事の首を意味するし)、
盗んだ彼(アフリカ人)は、結局は獰猛な門番の犬にかみ殺されるのだそうだ。
どうやら日本人はみんな続かないらしい。やはり、ヨーロッパ人が最高だ、って言っていた。
彼らは、貴族社会の(カースト制度のような)中で生きてきているから、奴隷的な人達を簡単に撃てるそうだ。
確かに、ヨーロッパや欧米(いや世界中で)、職業と身分というのは連動している。
その境界線がはっきり見えるか、見えないかが、
”真実を知るもの”と”知らないもの”との違いなのだろうか?
書いていて気分が悪くなってきた。。。
日本には、お金が稼げるが人には言えないはずことをしている職業の人や、
あまり稼げはしないが人の為になっていて、素晴らしい、
もっと自信をもって生きてほしい職業の人がいっぱいいる。
そういう意味では、真実を知ることはいいことかもしれない。
まぁ、すべてはイイ事とワルイ事の側面をはらんでいるから、
なんともいえないか~
と、旅先では、
時間があるから時に感傷に浸ってしまうのでした。。。
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