NAMARUPA企画! タミル・テンプル(12)<ナタラージャ寺院③>

ヤトラマッフ#12442;
★ チダンバラムのナタラージャ寺院③ ★
10日間の山車の祭りが終わった次の日の早朝、我々は寺院の前に集まっていた。
まだ日も登っていない朝の5時。
我々は司祭が来るのを待っていると、他の寺院とは違ったヘアスタイルのインド人が現れた。
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彼等はナタラージャ寺院専属の司祭達で、300人ほどいて色々な儀式をしているのだという。
… 寺院も古く、修繕費や、生活費などで運営が大変なんだろう。
朝一番の儀式に我々は参加した。
ナタラージャは踊るシヴァ神で、シヴァを表すのは御神体と言われるリンガ(男根)で、
特にこのナタラージャ寺院ではクリスタルでできたものを祀っている。
最初はシヴァの妻であるパールヴァティ神が祭られている場所に集合した。
妻の元にいるシヴァリンガを中心の本堂に戻すことから朝の儀式は始まるというのだ。
シャン、シャン、シャーン、と激しく鐘音や楽器の音がすると共に、金の箱が運ばれていく。
中にクリスタルのリンガが入っているのだ。
crystal_shiva_linga_on_lotus_base_ee81.jpg(この写真はイメージですよ。)
シヴァ神が本堂に運ばれ箱から丁寧にだされている間、我々は外で待つ。
まだ夜明け前なのに、外には朝一番プジャ(お詣り、お祈り)を待つ人々がすでにいる。
インドの寺院はそれぞれ様々なようで、共通したスタイルを持っている。
本堂があり、そこにメインとなる神がいるんだけど、その本堂の前には必ず動物がいるのだ。
その神が移動する時に乗り物としている動物がそれぞれ存在する。
このナタラージャ寺院では、
ナタラージャはシヴァ神を表す数ある姿の1つの姿だから、
ナンディという名の牛がヒザを折って座って待っているのだ。
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(これもナタラージャ寺院のナンディではないです。イメージです。)
ガネーシャだとシムカという名前のネズミだったりする。
ヴィシュヌ神は鳥のガルーダでバリの飛行機会社の名前とかに使われているのです。
その動物は、神を運ぶという行為から神のエネルギーを地上へ召喚する、
すなわち、変化させるという意味あいを持つとされ、
お祈りに来た人々はナンディに触り、神の力をナンディを通じて得ようとしていた。
この寺院の面白い構造をしていて、
ナタラージャ神の前のナンディの辺りで左を見るとヴィシュヌ神の建物が見えて、
同時にインドの3大神のうち2つを同時に見ることができるのだ。
そんなことを思って待っていると、段々と空が明るくなってきて、
自分が大きな建物の中にいると思いきや、
別々の別れた建物の下にいるのが分かった。
なんせ明かりといえば所々にある火ぐらいなのだ。。。。
この町の唯一の観光地がこの寺院なわけで、人が払うお布施で運営しているのだから、
所々、補修できていないのを感じた。
逆に・・・8割の人々が集まらない場所に本物感を見いだしてしまうのは自分だけだろうか?
その④へ続く・・・

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