働くということ。

内閣府の「国民生活に関する世論調査」の
『働く目的』 から見ると・・・
.生き方,考え方について

 (2) 働く目的は何か
 働く目的は何か聞いたところ,「お金を得るために働く」と答えた者の割合が49.7%,
「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合が13.0%,
「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合が9.6%,
「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合が23.0%

となっています。
前回の調査結果と比較して見ると、

「お金を得るために働く」(53.7%→49.7%)と答えた者の割合が低下し,
「社会の一員として,務めを果たすために働く」(11.5%→13.0%),
「生きがいをみつけるために働く」(19.8%→23.0%)と答えた者の割合が上昇しています。

性別に見ると,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性で,
「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。

性・年齢別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は
男性の30歳代から50歳代と女性の20歳代から40歳代で,
「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性の50歳代から70歳以上、
「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は男性の60歳代、
70歳以上と女性の50歳代から70歳以上で、それぞれ高くなっています。

職業別に見ると、
「お金を得るために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職と労務職で
「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は商工サービス業・自由業(自営業主)と管理・専門技術・事務職で、それぞれ高くなってい流のです。

   (3) どのような仕事が理想的だと思うか
どのような仕事が理想的だと思うか聞いたところ、


「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合が52.2%と最も高く、以下、
「収入が安定している仕事」(49.3%)、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」(33.0%)、
「健康を損なう心配がない仕事」(17.8%)などの順となっています。
(2つまでの複数回答、上位4項目)

前回の調査結果と比較して見ると、「自分にとって楽しい仕事」(44.2%→52.2%)、
「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」(29.4%→33.0%)、
「健康を損なう心配がない仕事」(16.1%→17.8%)を挙げた者の割合が上昇し、
「収入が安定している仕事」(52.2%→49.3%)を挙げた者の割合が低下しています。

性別に見ると、「自分にとって楽しい仕事」、「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は
女性で「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は男性で、
それぞれ高くなっていました。

 (4) 収入と自由時間

収入と自由時間の関係について自由時間をもっと増やしたいと思うか、収入をもっと増やしたいと思うか聞いたところ、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合が38.4%、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合が48.0%となっていました。
「どちらともいえない」と答えた者の割合が 11.7%となっています。

前回の調査結果と比較して見ると、「自由時間をもっと増やしたい」(31.2%→38.4%)、「収入をもっと増やしたい」(43.9%→48.0%)と答えた者の割合が上昇し、「どちらともいえない」(22.1%→11.7%)と答えた者の割合が低下していました。

性別に見ると「どちらともいえない」と答えた者の割合は女性で高くなっています。

性・年齢別に見ると「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性の50歳代で、
「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は
男女とも30歳代,40歳代で、それぞれ高くなっていました。

職業別に見ると「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は
管理・専門技術・事務職で「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は
商工サービス業・自由業(自営業主)と労務職で、それぞれ高くなっています。

と、いうデータを見ながら色々と考えるのです。
バガヴァッド・ギータの第3章に、仕事という意味合いの言葉はよくでてきます。

自然よりの恵みを受けている我々が、自然とのギブアンドテイクという意味で、
義務としているものが仕事だという考え。

賢いものは、何事にも執着をせずに活動する。

労働に関して報酬があるのは自然な対象物の交換なので、その交換以上の欲を出さない。
無知な人々は、報酬(それ以上の価値の報酬)を求めて仕事をする。

仕事とは、行動を意味するのだ。
何か(行動)をしなければ、世界は止まってしまう。
だから義務なのだ。

こういった解釈から、内閣府の調査の結果を紐解いていくと・・・
働く目的の一番多い理由、約50%の人が答えた理由、2人に1人が選んだ理由、
「お金のために働く」 とは、どういう意味なのだろう?

働く ⇒ 行動(労働)する ⇒ それに見合った報酬をもらう ⇒ お金を頂く。

という自然な対象における価値の交換をするためだけに働く・・・
それ以外のよけいなことは考えない。
という、バカバットギータ的な発想は実践されているのでしょうか?

いや!全くされていない!

この「お金のために働く」という意味は対価としてのものではなく、
使うことを「お金のために働く」が50%、
「社会の一員として、務めを果たすために働く」が13%という時点で、
働くことが自分の務めなんだ、という気持ちを持たずに働く人が多いことを表している。

どのような仕事が理想だと思うか?のアンケートでの50%の回答が、
「自分にとって楽しい仕事」とある。

すなわち、自分のした労働(行動)より多くのお金や、知恵をもらおうという考えなのか?
もしくは、どうせ「10」の労力を使って『10』の報酬をもらうんだから、
辛いものより楽しいものがいい!
というのであろうか? 

楽しい=楽(らく) であっては欲しくないものだ。。。
その瞬間(今)、瞬間(今)に努めて従事しないと・・・・
生きがいを見つける前に、活きていないと思うのは酷な意見だろうか?

アルジュナ達よ!

2 件のコメント

  • SECRET: 0
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    近頃私も、「仕事とは?」とよく考えるのですが、
    >労働に関して報酬があるのは自然な対象物の交換なので、その交換以上の欲をださない。
    無知な人々は、報酬(それ以上の価値の報酬)を求めて仕事をする。
    仕事とは、行動を意味するのだ。
    何か(行動)をしなければ、世界は止まってしまう。
    だから義務なのだ。
    のところに、何だかすごく納得できました。
    自分のしている事にたいして、‘自然な交換より低い’とお給料などを感じた場合、人は仕事に不満を感じるのかな。
    生業と仕事の違いも、よく考えます。
    そしてごっちゃになります。
    面白いテーマ、ありがとうございます。

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >はるるちゃん
    お久しぶりです~
    自分の人生のテーマは・・・何かに意識的に従事すること!
    そして、そのことに全力を注ぎ、謳歌すること!
    その結果、報酬だとか、賞賛だとか、やってくるのかも?
    でも、その時には結果に目を向けず、目の前のことに全力なはず!
    報酬を気にしてしまうのは、目の前のことに目をそらしてしまっているのかも・・・・
    大丈夫!結果は必ずついてくる!過去に振り返らずに今を中心に色々試行錯誤しながら、
    前に進み、望む世界を受け入れれば必ず手に入る!
    与えれば、与えられるのは自然の法則かもしれないですね~
    yoshi

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