我々は真実を見つめる努力を怠ってはなりません。
嘘(真実ではない事)は、
自分のマインドの働きを乱れさせて、穏やかな状態から遠ざけます。
その為には2つのアプローチがあります。
自分の眼で見て感じて経験することと、疑うことです。
真実であり、正しいと判断したことで多くの命が奪われ、
本人たちも含めてマインドの働きが乱れてしまった事件を紹介しましょう。
大学のマーケティングや、
広告(PR)の授業などでも多く題材とされるので知っている人も多いかもしれません。
「ナイラ証言」と呼ばれる事件です。
我々が無料で観ているテレビや外看板の映像は、実は無料ではありません。
何かを買うときに選んでもらえるように宣伝費用を出している人々(企業)がいて、
テレビ局からしたら彼らと視聴者がダブル神様であることは知られています。
そういった神様の中でもっとも力があるのが、大企業や国家や武器販売企業などです。
武器が売れるためなら無実の人や国を悪に仕立てて戦争を開始したいところですが、
もう一つの神様である国民は中々賛成しません。
当たり前ですよね。
人殺しですから!
江戸時代は許されていたように、
「仇討ち」ならば何とか良いという抜け道を、武器販売企業は考えるのです。
それが、1992年の「ナイラ証言」でした。
イラク軍がクウェート侵攻をした時に、
イラク軍兵士がクウェート内の病院で新生児を殺しているのを涙ながらに訴えた、
現地クウェートのナイラという15歳の少女の証言ビデオにより、
アメリカの議会では全員一致でイラクへの戦争を決定したという事件です。
何故に事件かと結論から先に言うと、
このビデオはフェイクニュースで、この嘘のせいで湾岸戦争が始まり、
多くのイラク人やアメリカ人が亡くなり、
もっと言うならば「9.11.NYテロ事件」の原因となります
今では、自由クウェートのための市民運動が反イラクへと誘導するためのPR(宣伝活動)として、
ヒル・アンド・ノウントンが作り上げた「嘘」であると公表されています。
すごいのが、この「ナイラ」なる架空の人物は、クウェート駐米大使を務めていた、
サウード・ナシール・アル氏の娘で、イラク軍の侵攻の時にはアメリカで生活していたという事実。
(しかも、一度も母国に行ったことがない!)
このビデオ制作にあたって、人々に効果的にPRできるのは「赤ちゃんの死の物語り」であるとリサーチしたことまでが自慢げに発表されています。
広告ビジネスの世界では、効果があっかどうかの結果だけが全てで、そのせいで何百万の人々が亡くなろうと苦しみに巻き込まれようと関係ないわけです。
もちろん、アメリカの議会の中でも、クウェートを守ることを大義名分に
イラクへと戦争をしかけたくてうずうずしている政治家も最初からいたのは事実です。
しかし、我々(ヨガ練習者)はそうはいきません。
例え2次的な加害活動であっても、自分自身のマインドを揺らさないように、
自分自身の解放へと近づくために、真実を俯瞰し、真実を疑い、真実について考えます。
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