武田邦彦先生の講義3回目の感想

『海の利用と防衛』
今回は刺激的な内容だった。
武田先生の講義は、どんな旅よりも新しい発見、予想外の事実、未知との遭遇がある。
直接的に知覚に行く刺激はどれだけ脳に良い影響なのだろうか?
しかし、内容が刺激的なだけに恐怖や不安がどんよりと湧いてくるのだ。
素直に受け入れることも出来ない内容もある。
武田先生はゆっくりと時間をかけて膨大な知識と研究により、
自分の仮説を受け入れたのだろうが我々は準備できてないだけに、内心穏やかでないのだ。
それでも、こうやってユックリ言葉にしたりして冷静に自分の中の嫌悪感を感じて消化しているのだけど、
他の受講者はどうしているのかな?と、心配してしまうぐらいだ。
講義の内容を簡単にまとめると、
国の総合的攻撃力と防御力とは、国におけるエネルギーの合計と言える(これは自分なりの解釈だけど…)。
だから、我々、日本国という状態を維持したいなら国力をあげないと
領土から何でも回りの国々に持ってかれてしまうという背景の中、
日本国が世界に優位にたてる攻撃力(防御力)は何か?
それは海洋から得られるエネルギーに目を向けるということであった。
これらの背景以前に、
知っておかないといけないことは、
国力とエネルギー問題との関係かもしれない。
国力を作り出す攻撃力や防御力の元となっているのが、国民一人一人の食べる食物エネルギーであり、
これらの食物を購買する量や力も国力として計られている。
食べる食物のエネルギー、それを生み出すエネルギーは、動物か植物であり、
彼等が必要とするエネルギーは太陽から来る。
さらに、我々人類が生活の為に必要とする電気などのエネルギーも植物由来の石炭や石油から得ているのだ。
我々、日本人が食べている食物は70パーセントは日本国の外に頼っていられるのは
まさに日本の国力があるからだといえる。
我々はいつまでも世界に対して強気でいられるわけがないのだ。
我々は変わらない知識と労働力を保っているつもりでも、
今まで貧しいと思っていた周りがグイグイと実力をつけてきているのだ。
そして、ちょっと隙を見つけては、食物も買い占められて品薄になる可能性はあるのだ。
品薄になり価格は上がる。既に小麦粉などは値段が上がっているのだ。
リーマンショックの後に、以前普通に暮らしていた白人が家を失いテント生活をしていたのを我々は知っている。
実際に生活を維持するためにどんな辛い仕事していたのか想像もつかない。
地位があり教養のあるアフリカ人が増えて、権力を失った欧米人の一部の人は仕事を失い、
アフリカで最もきたないトイレ掃除をして一日100円稼いでいるそうだ。
これは2012年の話で今、現実におきているのだ。
日本は、どこに強みを持っているのか?世界に対して何を利点に国力をあげれるのだろうか?
今まで通りの、してきたことをする、目の前にある出来ることをするというものではなく、
世界に対して強みになる事をする必要があると思う。
そういった背景の中、武田先生が推奨する海のスペースの有効活用の考え方は素晴らしいと思った。
(皮肉なコトに、それが大事だと隣国が教えてくれているではないか!!)
平日の午前中の文化センターで100名近い高齢者の方々に(主に女性)この講義は意味があるのだろうか?
という皮肉もあるけど(毎回最後に手をあげて質問をするのは自分だけ・・・)。。。
色々挑戦して上手くいっていない世界よりも、
何も挑戦していない日本の方がチャンスはいっぱいあるのではないか?という期待と・・・
逆に、こんなに海洋にメリットがあり宝を持っているのなら、
それを守るすべがない日本は狙われて当然なんだろうという不安が同時に走る。。
講義を聴きながら、もう日本は天皇という特別なシステムだけを特権として
(世界遺産のような扱いとして)許してもらい、
JAPAN をアメリカの51番目の州としてオバマさんに運営してもらった方がいいのでは?
とすら思えてしまうのだ。
こんなことが浮かぶなんて、恐怖というのは凄い怖いエネルギーを持っているなと分かる・・・
自分自身が、小さい頃よりマイノリティーとして存在してきたからよく分かる。
狼少年の意見が通ることはないのだ。世界はいつも間違ったマジョリティが感情に流されて進めて行く。
10年後か分からないけど、マジョリティが恐怖したころには多くを失っている可能性が高い・・・
自分に出来るコトの力の弱さを自覚しつつ、せめて自分に関わる人々の心が健全な方向に進んで行くように
マジョリティの仮面をかぶって生きて行かないといけないと思った。
やはりその為に必要なのはコミュニケーション能力だと再認識できた。
毎度毎度、多くの気づきを頂けるこの講座は本当に素晴らしいと思う。
内容を用意するのはとても大変だと思うけど、是非、是非にずっと受講していきたいと思ったのでした。
そして・・・2013年の1月にはとても楽しみなスペシャル企画があります。
「知の対話シリーズ」で武田先生と植木理恵先生で『心の健康と治療』というテーマで講義があります。
講義をより効果的に受け取れるように植木先生の心理学の本を読んでいますが面白いです。
http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2012/11/27/bandicam_20121127_210011403.jpg
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このブログで何度も言っているけど、最高の学びはライブ(直接的)から!
そのライブでの感動をより素晴らしいものにする為に、本を読んだりして自分の環境を整える!!
そして・・・学んだことが毎日にいかされる(LIVE)!!!!

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