『挑戦する脳』に挑戦する。(その1)

茂木健一郎さんの講演を聞きに行ってきました。そこで思ったこと感じたことです。

少し前に出版された『挑戦する脳』という本からのセミナーです。
茂木さんにはツイッターで天声人語のように毎日楽しく文章を読ませていただいている @kenichiromogi。
本を読んで面白かった人に直接会って、生の声で学ぶのは素晴らしいことなのだ
CDやラジオもいいけど、やっぱり演奏を直接見て、生音を聞くのがいいのと同じで、
素晴らしいと思われる人の本を読んで理解するだけでなく、直接あって声を聞いてみよう!
と、突然思ったのが今年という年だった。
音楽では当たり前だった感覚がとうとう違う環境にまで広がったのは自分の中でかなり新鮮だ。
茂木さんの講演は、ツイッターで言っているかのごとく、いきなり本題までまっしぐら!
いわゆる全力疾走だった。不確実性、偶有性を楽しむことができるかが脳にとっては大事とのこと。
ある予定が突然なくなり、すぐにスイッチを切り替えて違う予定を進み、それを楽しんだ。
はい。これが重要ですよん、と。
とは言っても、予定通りにいかないと気分が悪くなってイライラする人が多いのではないか?
安全で余裕のあるプランを建てたり、
確実なレールの上を行く人生設計を建てたりすることに慣れているのだから。
しかも、そういった無難な方法が好きなのが日本人なのかもしれない。
日本人は、コンサバティブだ、とか言われるのはそんなわけかもしれない。
こんな安全なプランなどは見せかけで、その見せかけの完全性の裏には多くの不確実性があるのは事実だと思う。十人十色という言葉があるにも関わらず、十人一色でいいという確実性を用意した日本は変な国だ。
日本人の寿命が長いのは分かっているのだから、脳を機能させて若々しくいることが本当に重要になってくる。
ここで茂木さんがいう不確実を楽しむという意味は、予定ハズレで残念な気持ちを持ちつづけて、
けど、別な未来を受け入れてるという意味なのか?
そもそも未来の予定への執着を手放して、今を楽しむという意味なのかは分からないが、
たぶん心の状態のことを言っているのだ。
だから、
プレゼント・モメント(今という瞬間)に向き合う心の状態を語っているのだと思えてしかたがなかった。
昔から、無茶なスケジュールばかり組んできたから自分は不確実と向き合うことに慣れてしまっているけど、
それでもやはり、ハラハラするのはしんどいなって思ったりしてしまうのだ。
茂木さんが言うには、脳には、そんなハラハラすることも栄養なんだそうな。
これら総てを「挑戦する脳」という表現(テーマ)で茂木さんは、本を書いた。
脳の可能性を信じて、今の日本人に不確実の前でも挑戦しようよ!と言っているかのようだ。
色々考えたが、自分がオススメする、挑戦可能な挑戦する脳への実践方法はやはり旅だと思う。
知らない土地で、何となく立てたプランは、思いがけない出来事、ハプニングで変更される。
渋滞情報。道に迷い込む。新しい道ができていた。道を聞いたら全然違うことを伝えられた。
言葉が通じない。電車が時間通りにこない。食あたり、水あたり・・・
・・・ある国では、月曜日休みって調べてきたのに!火曜日なのに何故閉まっているの?って場面にでくわす。
その国の国民の休日だったりするのだ。。。
仕方がないから、近場で寄ったガイドに載ってないようなレストランが、本当に美味しかったりする。
多少無茶なスケジュールを組んで失敗しても何てことない。
ハプニングを楽しむ事が旅の醍醐味と思っていけばいいのだ。
帰りの空港でパスポートをホテルのセイフティボックスに忘れた時も楽しめてしまうのだ。
コレが旅じゃなく、次の目的地でも仕事だったら、楽しめただろうか?
・・・でも、これで脳はお腹いっぱいになるのだそうだ〜
日本は戦後のショックから心の状態を語ることや、
相手の心情に触れないように避けるようにしてきてしまった背景もある。
挑戦する脳とは、脳をどのように使うか?というより、心をどの様に扱って脳の機能をあげるか?
それを語っているようにも聞こえるのだ。
新しい出来事に、局面に出会うと時間の流れがゆっくりに感じるそうだ。
この表現については、何か深い意味があるきがした。
セミナーの中では、話は継続されていってしまうからメモするだけで終わったけど、
後でゆっくり考えてみようと、その日は終わったのでした・・・
(つづく・・・)

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