若年生認知症の方々を支える①

若年生認知症の方々をケアする人々を支援する団体があります。
公益社団法人 『 認知症の人と家族の会 』という団体で、
色々な活動をしています。
全国に支部があるようなんですが、
愛知の支部の方より依頼を受けてヨガの講義をさせていただきましました。

最近はこういった依頼を受けることもあり慣れているので、
参加者の雰囲気に応じて伝え方や内容をその場で決めて伝えていくようになりました。
その場で会う人々が作り出す雰囲気や興味度合い身体の状態にアドリブで合わせるぐらい、
こちらもリラックスできるようになったのでしょう。
とはいえ、
今回は若年生認知症の方々はどんな状態なのか?
認知症の方々にヨガを伝えることが目的なのか?
サポートする方々にヨガを伝えることが目的なのか?
よく分からない部分もあったので、
少し早めに(1時間前は早すぎだけど…)現地入りしました。
素晴らしいことに、
受付をボランティアでされている運営メンバーの伊藤さんがすでにいてくれました…
伊藤さんは作業療法士であり、認知症ケア専門士であり、
若年性認知症ご本人・ご家族交流会『元気かい』世話人でもあります。
認知症の方々はどのような運動を普段しているのか?
どのように伝えているのか?体力はどれほどあるのか?
この会は普段どのような勉強会をしているのか?
事前に、色々ディスカッションできました。
認知症の方々は、認知する能力の低下があり、
長くしてきた慣れた動作はわかっても新しい動作は苦手だったり…
真似をすることができても、何をしているか理解するのは難しい人もいるということでした。
早い時間から顔をだしてくれた方々と話しながら、何を期待してきましたか?
ヨガってどんなイメージですか?という質問を投げかけるとやはり…
• 色々な変わったポーズをする…
• 身体の硬い人には難しい…
などのイメージがあるようでした。
参加者の皆さんと会話していると、
理学療法士さん、ケアマネージャー、介護福祉士さんなど、
実際に現場で老人の方々と接している人が多いようでした。。
彼らがイメージしてきている一般的なヨガや、
汗をひーひーかく様なパワーヨガのようなエクササイズを提供してもいいのですが、
仕事場や日々の生活には何にも役に立たないと思いました。
なので、この場では呼吸の話をしながら、
その仕組みや実践を通じてヨガの本質を理解してもらうようにしました。
とは言っても…説明を7割ぐらい時間がすぎた頃に実技にそろそろ入って貰えますか?
と、お願いされて、既にバランス良く実践をしているつもりだったんだけど・・・
やはり、ヨガのポーズはやった感を出す為には必要だったみたいです。。。
しっかり意識して何か動作するという説明を呼吸の話しを通じてしていたので、
意識をしないストレッチ体操と、意識をするヨガのポーズとの対比をしながら進めてみました。
でも、
結局は、このヨガの本質を介護する方々にどう活かすか?
その答えを皆さんに探して下さい、そして、教えて下さい!!
という、締めの言葉で終わりました。
もっと簡単な部分だけを説明して進んでいくつもりだったのに、
皆さん、とても熱心に質問をして頂けたので、かなり専門的な話しばかりになりました。
熱い質疑応答を繰り返す事が出来るというのは手応えを感じれるので嬉しい限りです。
2時間の講義が、あっという間に過ぎ、延長のすえ、終了しました。
そして、これだけでは終わりません…
この会を主催するメンバーの方々と、
この後、ファミレスで2時間近く語りあいました…
色々と、勉強になる意見などもいただき、
本当に素晴らしい機会をいただけたと感謝しています。
心地よい疲労感と共に…
この素晴らしい経験を糧に頑張っていきたいと思いました。

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