トランス脂肪酸を減らそう!!

素晴らしい内容だったので丸っと抜粋させていただきます。
前からずっとお願いしてきたこと。トランス脂肪酸を減らそう!ということ。
この文章はよく書かれています。
日本は大企業と官僚との癒着が強すぎるから中々規制が変わらないけど、
世界では、明記することは当たり前、
スイスやオーストリアでは使用すら禁止しているぐらいですから!!
(これらの国は逆に乳製品を守らないといけない理由かもしれないけど・・・)
まぁ、食の有名人、エリカ・アンギャルさんの文章ですから!
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トランス脂肪酸との決別宣言!
マーガリン、ショートニング、加工植物油脂はもう食べない!
健康と美の敵であるトランス脂肪酸。日本でもよう
やく認知されるようになってきましたが、その恐ろしさはまだ十分に伝わっていないようです。トランス脂肪酸は、体重増加、心臓疾患、不妊症(女性・男性共に)、子宮内膜症などの婦人科系の病気、アルツハイマー病などの健康上の問題との関連性が指摘されていますが、それだけではなく、私たちの精神状態や行動にも深刻な影響を与えることが分かってきました。
私たちは普段の精神状態や行動を自分自身でコントロールしていると思っていますが、実際には毎日の食事など、多くの要素の影響を受けています。ある研究論文(出典1)によると、トランス脂肪酸を含む食事を取ると、うつ状態になるリスクが非常に高まるということも判明しています。また、昨年発表された研究論文(出典2)によると、トランス脂肪酸は攻撃的になったり、怒りっぽくなったり、イライラした気分になったりしてしまうことと関係があることが分かっています。
前述の一つ目の研究は、スペインで12,059人を対象に6年にわたって調査したもので、加工食品やジャンクフード、ファストフードなどからトランス脂肪酸を多く摂る人は、トランス脂肪酸をほとんど摂らない人と比べてうつ状態になるリスクが48%高いということが明らかになりました。また、食事の摂取カロリーのうち、0.6%以上をトランス脂肪酸から摂取している人は、トランス脂肪酸をほとんど摂取していない人と比べると、うつ状態になるリスクが48%高いという結果が出ました。また、研究者らによると、国民のトランス脂肪酸の摂取率が平均的に高い国(アメリカなど)の場合、トランス脂肪酸がうつ状態に与える影響はより大きい可能性があるとのことでした。
前述二つ目の研究(カリフォルニアで実施)では、年齢や民族、性別にかかわらず、トランス脂肪酸の摂取量が多いほど、攻撃的になるという関連性が示されました。実際に、攻撃性を増すリスク要因と考えられてきた年齢や性別、教育や喫煙などに比べ、トランス脂肪酸の方がより確実な要因であることが分かったのです。
また、複数の研究(出典3)で、トランス脂肪酸は、体内での脂肪酸からDHAへの変換プロセスを妨げることが判明し、それが原因でイライラした気持ちを高めたり、より怒りっぽくしたり、うつ状態になるリスクを高めているともみられています。DHAはサーモン、イワシ、サバなどの魚に含まれる天然のオメガ3脂肪酸で、気持ちを落ち着かせたり、うつ状態を防いだりする効果があります。オリーブオイルにもこれと同様の効果があるそうです。同じ脂肪分でも、健康的でハッピーでいるためには、摂取する脂肪分を自分で賢く選択することがとても重要なのです。
トランス脂肪酸は、例えばトースト、唐揚げ、ポテトチップス、ドーナッツ、クラッカー、クッキー、ケーキ、揚げ物、スナック菓子、レトルトカレーなどのほとんどの加工食品に含まれています。しかし、困ったことに、トランス脂肪酸はこんなにも多くの食品に含まれているにも関わらず、日本では原材料欄に「トランス脂肪酸」と明記されていません。代わりにマーガリン、ショートニング、植物油脂、加工植物油脂と記されています。そこで大切なことは、自分自身が『食材探偵』となって原材料欄をしっかり確認することです。特に、子供を持った母親は原材料欄をよく見るようにしてください。子供用の食品にもトランス脂肪酸(複数の種類の場合も)が多く含まれていることにきっと驚くことでしょう。
その一方で、諸外国ではトランス脂肪酸がすでに厳しく規制されています。デンマークでは2003年、スイスやオーストリアでは2009年から使用すらも禁止されています。少なくともほとんどの国では、原材料欄に「トランス脂肪酸」と明記することが義務付けられています。日本でも一日も早くトランス脂肪酸が明記されるよう願っています。
トランス脂肪酸は、「保存可能期間を引き延ばす」こと(クッキーや加工食品を何ヶ月も新鮮な状態で保存できる)と「クリーミーな食感を与える」こと以外に、何ひとつとして良い点はありません!次回スーパーに行くときは、カロリーをチェックするだけではなく、原材料欄をしっかりと確認するようにしてください。そして、マーガリン、ショートニング、加工植物油脂と記されていたら買うのをやめましょう!
※ ただし、植物油脂と書かれていても、エキストラバージンオイル、アボカドオイル、えごま油などの自然の油を使用している場合は問題ありません。
Lots of Love, Erica
(出典1) Almudena Sánchez-Villegas, A., et al., “Dietary Fat Intake and the Risk of Depression: The SUN Project” PLoS ONE, 2011; 6 (1): e16268 DOI: 10.1371/journal.pone.0016268
(出典2) Golomb BA, Evans MA, White HL, Dimsdale JE (2012) Trans Fat Consumption and Aggression. PLoS ONE 7(3): e32175. doi:10.1371/journal.pone.0032175
(出典3) Kummerow, F. A., et al . Trans fatty acids in hydrogenated fat inhibited the synthesis of the polyunsaturated fatty acids in the phospholipid of arterial cells. Life Sciences, 2004, vol. 74, pp: 2707-2723.

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