『マウナ』というプラクティス

2020年3月末、日本の有名人がコロナウイルスに感染してお亡くなりになりました。ある意味パニックな状態になる人も、リアリティ(現実)として目が覚める人も、色々ですが世間を騒がせています。

少し前にマドンナが、SNSで発言したことで批判が殺到したそうです。以下の発言です。
「新型コロナウイルスは、あなたがどれだけお金持ちか、有名か、面白いか、賢いか、どこに住んでるのか、何歳か、どれだけ素晴らしい話を伝えられるかなどは気にしない」「大きな平等をもたらすもの」「このウイルスの酷い部分は、同時に素晴らしい部分でもある。酷いのは、みんなを色んなな意味で平等にしたこと。素晴らしいのは、みんなを色んな意味で平等にしたこと」「私たちはみんな同じ船に乗っている。沈む時は、みんな一緒」

あらためて、短い文章でのSNSでの発言は難しいなと思いました。ましては、今の時期は、文脈を理解したり、長い文章を読んだりする余裕は多くの人にありません。

物質的には全てを手にしていると思われるマドンナでも、マインドの世界では「安心」を手に入れれるわけではありません。その意味で「平等」と発言したのではないか?と、思うのですが、平等という気持ちを持つくらい彼女自身も動揺しているので、誤解を招くようなことになるところまで「思い遣り」と注意深さを持てなかったのでしょう。

コロナウイルス自体は人類にとって不安や恐怖をもたらし、時に死に至らしめる物かもしれませんが、それを良い悪いと決めつけているのは我々の「マインド達」なわけで、悪いようにも、良いようにも受けとめれるのが世の常なわけです。

そのような観点から、コロナウイルスという存在によって日々の生活を良い方向に変える人々が現れるのではないか?と、希望の光を見いだしているヨガ講師は自分だけではないだろうと思います。

このような時期には、ラジャステックにビジネスに精を出すヨギと、タマシックに過度に発言を恐れるヨギと、サトビックに日々のプロセスにひたすら集中するヨギと分かれます。

免疫力を下げないように、日々、何をしたら良いのでしょうか?

平均的な体温を上げる身体の為に、日々、何をしたら良いのでしょうか?

ヨガの指導者や、健康意識が高い人でない限り普段から考えないようなことを人々が考えるきっかけが『平等』に人類にあるわけなのだから、「気づき」へと意識を昇華させれるサトビックな活動に専念すべき大事な時期だと言えます。

とは言っても、健康意識が高く、ヨガ実践者であり、指導者でもある自分の生活も、まったく変わらない訳ではありません。飲み物もコーヒーを減らすだけでなくハーブティーなどの量が増えています。普段摂取しないサプリメント、ビタミンCも取り始めました。

野菜中心の食生活をしていれば、ビタミンCは足りているはずですが、ビタミンCは水溶性のものですぐに流れ出てしまうと言われることもあり、取りすぎて困ることはないと思うのです。

摂取するときは、自分は腸にて吸収されるビタミンCのタイプを昔から選んでますが、コンビニにあるようなマルチビタミンでも無いよりましかもしれません。

意識が高い人にも、低い人にも平等に、健康について考える機会はありますが、その思考を高みに持ち上げれるかは過去の経験値を必要とします。いままで、どのような実践をしてきたか?ということが、自分自身を落ち着いて信頼できるのだろうかと自問自答されていき、実際にそれが分かるのは、今という時期なのでしょう。

ヨガレッスンも風通しのよい中で行ったり除菌対策などを出来る限り行っていますが、新しいコミュニケーションの仕方も考えないといけないな、と思考を高めようと思いました。

免疫システムは、バイオームが働いていて強く影響を及ぼしています。体内・体外には100兆個もの微細な微生物が住んでいます。特に多い場所が第二の脳と言われる『腸内』です。これらの細菌やウイルス、菌類であるバイオームが、食べ物の消化を助けたり、免疫システムを制御したり、さらには、人の感情や行動にも影響を与えていることが分かってきました。

このようなことは少し前のブログ記事で紹介したと思います。ヨガ的ライフを過ごすにあたり、何を食べるか?または、何を食べないか?これらについて考えることは大事ですが、もう1つ大事なエネルギーがあります。

ヨガの練習をするならば、扱うものは、
そうです『プラーナ: Purāṇa 』です。

ヨガの練習を始める前に読んでいただきたい入門書として書き上げた
ハタ照らすヨーガ」でも紹介していますが、プラーナを扱わないで何を扱うのでしょうか?

どのように扱うのかは、本にありますから置いておくとして、
今回紹介するのは『マウナ』というプラクティスです。

インドの自由を獲得する独立に貢献したマハトマ・ガンジーも実践していたのが『マウナ』です。
マウナ、とか、モウナとか言ったりします。

我々は喋ることでエネルギーを浪費しています。

この実践は、『喋らないこと』です。

ジヴァナンダヨガ流派で有名なジヴァナンダ氏は、
プラーナを使うことは投資のようであると言っていたそうです。

上手く使えば増えるし、逆に減らしてしまうこともあると言うのです。

『マウナ』の実践は、プラーナを減らさない実践から始めます。
人は噂話や悪口などお喋りを繰り返してプラーナを浪費してしまうからです。

全世界でベストセラーになった小説の「eat,pray,love(食べて 祈って 恋をして)」の映画の中でジュリア・ロバーツもインドでマウナの実践に挑戦しています。

自分の経験で思い返すと・・・
あれは、2009年の最後でした。
NYのマンハッタンが盛り上がるニューイヤーイブの夜です。

あの夜は、今はなきユニオン・スクエアのジヴァムクティヨガのスタジオのワークショップに参加していました。

ディヴィット先生の2時間のワークショップとヴィーガンディナーがセットになっていて、
その後に1時間ほどキルタンをして、さらに、3時間のマウナの実践をするというものでした。

映画のラブアクチュアリーとかで描かれるニューヨークの街。

学生時代にハマってずっと観ていた『フレンズ』のような世界があるのでしょうか?

その世界の中で過ごす3時間の沈黙のプラクティス『マウナ』では、
なんとも言えない不思議な世界に自分自身が佇むのを、よりリアルに感じれたのを覚えています。

自分探しの独り旅とかも、『マウナ』の練習と近いのかもしれません。

とはいえ、コロナウイルスが世界中に広がり、不安と恐怖が蔓延している中で『マウナ』のプラクティスは難しいでしょう。

おすすめするのは、ハタヨガの『ヴィンサヤプラクティス』、『ウォーキングメディテーション』、
『太極拳』、『空手の型』などの身体の動きと呼吸に集中しながら『マウナ』ができるものです。

その中でも、誰にでも無理なくできるのは、『ウォーキングメディテーション』、すなわち、「歩行禅」でしょう。

日中行えば、ビタミンDも太陽より補充できてしまいます。
とても簡単です。

①足の裏を踵(かかと)から上げていき、床から離れていく感覚を感じとります。
②上げた足を床にゆっくり降ろしていきます。また床に触れていく感覚を感じとります。
③1つの足が1歩進んだら、反対の足を同じように上げていき、同じように降ろしていきます。
④吸う呼吸で足を上げて、吐く呼吸で足を下げるようにハタヨガのヴィンサヤテクニックをしても良いですし、吸う呼吸で2歩進み、吐く呼吸で2歩進むように呼吸の量に合わせても良いでしょう。
⑤慣れてきたら、足の裏と呼吸の感覚を感じつつ周りの景色も取り入れて360度周りも感じてみましょう。

『マウナ』のプラクティスで完全に口を閉じて、鼻だけで呼吸をするのです。
最初は5分から10分くらいお散歩してみてください。

素晴らしい穏やかな世界(シャーンティ)がそこに広がっていますよ。

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