コロナウイルスとどう共存していくのか?

新型コロナウイルスという
未知の感染症が世界中で広まりを見せています。

MySOUL8 YOGA SchooL では、
名古屋の中心部にあることもあり
高齢者が相対的に少なく、
充分なスペースに対しての生徒数(最大でも15名程度)であるから、
クラスは出来るだろうという判断で休講にはしないで
運営していくことにしました。

もちろん、施設は除菌と換気をしっかりして、
生徒さんにも手洗いやら除菌をお願いした上での開催です。

こんな時に家でじっとしていていたら、
食べ過ぎになり、
運動不足とストレスで不健康になってしまうと思います。

もともと毎週、毎日、スタジオで練習に励んでいる生徒さんたちは
ウイルスに負ける可能性は少ないと思いますが、
やはり、レッスンでの話は、免疫力をあげる方法という内容が多くなります。

いつもの話と言えば、そうなんですが、
こんな時期なので参加者の皆さんもいつも以上に耳を傾けていただけます。

『コロナウイルス対策としてのヨガレッスン』として、
ここ数週間している内容を少し紹介しようかと思い文章にしました。

(自分は普段より毎週毎週継続的に始動していくことを
前提としていてレッスンをしています。
ワークショップの時のように1回の単発レッスンで
内容が完結するようなクラスをしていないので、
その部分は理解してください。)

ヨガの練習をする過程を、
「野菜炒め」を作る過程に喩えてみましょう。

「野菜炒め」を作るときは食材を刻んでから、
火をつけて油をそそぎフライパンで炒めます。
塩胡椒などの調味料を加えると味がでてきます。

この「料理する」という言葉をサンスクリット語にすると、
「タパス」という言葉になります。

ヨーガ・スートラの2章の1にあるように
「タパス」はクリヤヨガとして練習生が最初に始めるべきヨガの実践です。
(タパスという技は、八支則の2番目の技、ニヤマの1つでもあります。)

この「野菜炒め」という料理の喩えでは、野菜は我々の身体であり、
さまざまなポーズ(アーサナ)は野菜を刻むことであり、
火をつけることは筋肉を収縮させて(身体を動かしたり、引き締めたり)
体温を上げることをあらわして、
調味料は、練習に深みを与える講師からのアドバイスであると言えるでしょう。

どうして、ヨガの練習を始めたばかり(最初の10年間)の人こそ
体温をあげることが大事なのでしょうか?


体温の変化は、健康状態を表します。

・36.5° (健康な身体、免疫力旺盛な状態)
・36° (ふるえることによって熱生産を増加させようとする状態)
・35.5°(恒常的に、この温度が続くと、→排泄機能低下→自律神経失調症状が現れる→アレルギー症状が現れる)
・35°(ガン細胞が最も増殖する温度)
・34°(水に溺れた人を救出後、生命の回復ができるかギリギリの体温)
・33°(冬山で遭難して、凍死する前に幻覚が出てくる体温)
・30°(意識消失)
・29°(瞳孔拡大)
・27°以下(死体の体温)

これからも分かるように、身体の温度は、
36.5度〜37度でもっともよく働くようにできていて、
免疫力が旺盛になっているのです。

「野菜炒め」に火を入れるとは、
ヨガの練習ではどのような事をすると、
喩えているのでしょうか?

筋肉を収縮させて身体を動かすフロー(ヴィンサヤ)のメソッドが大切なことは、
説明する必要はないくらいですが、さらに火を強くする為に料理の時は油を注ぎます。

この油は、ヨガの練習においては何のメタファー(喩え)になっているかと言うと、
油を加えるとは、「横隔膜をしっかり使って呼吸をする」ことでしょう。

アーサナの為のバンダ(一部の筋肉を引き締めること(※))は加熱をブーストさせます。

(※)bandha : バンダについても数多くの理解と解釈があると思われますが、
自分がここで使っている表現は、アーサナの為のバンダと、
呼吸法の為のバンダを分けて説明していることを理解してください。

このような練習を日常からするようにすることで、
体温の高い状態(36.5〜37°C)が平熱となるわけです。

身体を動かして熱を上げると良いというと、
果てしなく頑張ってしまう場合があります。
身体を動かすことで、やりすぎは良くありません。

どうしてでしょうか?

アシュタンガ(八支則)のニヤマのまた1つである
サントーシャ(ある程度で満足する)の
調味料を加える必要があります。

過剰な筋肉疲労は免疫力を逆に下げてしまいますからね。

この数週間は、全身をくまなく動かすこと、呼吸を深めること、
なるべく体幹を使って身体の外側の筋肉を使わせ過ぎない(オーバーワークさせない)ことなどに
気を配って、参加者一人一人の動きを観察しながら指導してきました。

さらに料理(レッスン)にスパイス(調味料)を、加えるとするならば、
自分はレッスンで下半身を使う割合を増やしています。

身体と体温と発熱などの話は私の著書「ハタ照らすヨーガ」にも詳しく載せてますが、
身体の2/3の筋肉は下半身にありますのが理由です。

平熱が低くなっていく現代人には特に下半身を使う立位のプラクティスは最初に取り組むべきものです。

下半身に激しく(ウトゥカタ)作用するアーサナにはどんなものがあるか?

考えてみてください。

レッスンの法話(スピリチュアルトーク)で先程登場した料理(タパス)の喩えですが、
タパスという意味には、実際に料理されたもの、すなわち、「食べ物」の意味があります。

多くの人が免疫力を上げたいのならば、
栄養素の高いものを食べると良いと大半の人々は考えます。
たしかにビタミンCなどを摂ることは良いですが、
もっと重要なことがあります。
それは、小食にすることです。

食べすぎ、飲みすぎが、身体の免疫力を下げてしまうからです。
何でも食べると、身体はエネルギーを使います。
食物の運搬・消化・吸収・排泄、などエネルギーを消耗します。
だからこそ、腹八分目(サントーシャ)にすると言うヨガの教えは大事なのです。

このたび、突然現れたコロナウイルスは、
そのうち医療に退治されるでしょうが、
不思議な性質を持っているように感じられます。

インフルエンザのような強い感染力を持ち、
また、エイズのような免疫力を下げる能力があります。

しかも、肺のような温度が下がりやすい場所や、
その人の持つ弱いところを見つけて攻めているように感じます。

まさに、現代人の弱点を狙って生まれたようなウイルスではないでしょうか?

スポーツクラブでの感染されている方がいることから考えてみると、
相当な感染力なのか?スポーツクラブで運動しているからといっても、
正しく運動してなくて健康ではない人も大勢いるのかもしれません。

ホットヨガでも感染者が出たそうです。
水の飲みすぎも免疫力を下げますし、
外は暑くとも大量に飲んで体内は冷えてしまっていたのかも知れません。

やはりこの時期は30名以上、密室で人が集まっている場所には行かないようにして
細菌になるべく近づかないようにしつつ、自分を強化する、
すなわち、免疫力をあげるように努力することが大事だと思われます。

自律神経を整える呼吸法もレッスンに加えると素晴らしいですが、
呼吸法はアーサナよりも正しい手順で慎重に行って欲しいと思うので文章では伝えられません。

今後はどのようになっていくのか、
まったく予想がつきません。

ウイルスの致死率が1%以下ということから、
大半の人々は気にしなくなるかもしれませんし、
このウイルスは身体に残りつづけ免疫力が下がると悪さをするようになるかも、
とか想像すると規則正しい生活が何よりも大事なのだろうと身が引き締まります。

コロナウイルスについて考えれば考えるほど、
ハタヨガの健康への道のりこそ、
ヴィンサヤ、アーサナ、プラーナーヤーマ、メディテーション、
などのテクニックこそが、ウイルスから身を守る最適の
処方箋に感じてやまないのは私だけでしょうか?

ハタ照らすヨーガ」でもこれらのことは詳しく載せてありますので、
購入された方は読み返していただけると幸いです。


2 件のコメント

  • はじめてコメントします。2年前にヨガイベントで Yoshi先生のレッスンを親子で受けました。後で聞いたら私の先生である上玉利先生の師匠だったと知りました。ハタ照らすヨーガも読ませていただきました。先生から陰ヨガが良いと聞いたので、いつかスタジオでレッスンを受けたいと思っています。今は娘が休校で家にいるので運動不足です。今は特に二人でヨガをして、習慣にしたいとブログを読んで思いました。

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